発行元 伊坂幸太郎 .
エディションノート
架空の都市を舞台に同世代の人気作家が競演する、「街」の物語。
ここ蝦蟇倉(がまくら)市では、不可能犯罪がよく起こる。少女は親友の犯罪を隠すために死体を処理し、レストランでは男女がワイングラスを傾けつつ友人の死を推理する。密室の謎を捜査する大学サークルの面々、互いに秘密を抱えて無人の球場で会話する高校生、常連客と推理談義を交わす中国茶房の女主人、少年が引き起こしたとされる陰惨な事件を追うルポライター。この街で起こる事件には、いつも出会いと別れが待っている。〈がまくら市事件〉その2。
目次
北山猛邦「さくら炎上」
桜坂洋「毒入りローストビーフ事件」
村崎友「密室の本」
越谷オサム「観客席からの眺め」
秋月涼介「消えた左腕事件」
米澤穂信「ナイフを失われた思い出の中に」
*本作は単行本版タイトル『蝦蟇倉市事件2』の改題・文庫化を電子書籍化したものです。